活用事例

Vol.24

病害虫の専門機関からお役立ち情報を発信!

高知県

下元満喜さん 朝比奈泰史さん

写真右から
下元満喜さん:農業技術センター
朝比奈泰史さん:環境農業推進課

研究者

IoPプロジェクトで取り組まれていることを教えてください

病害虫の情報をSAWACHIで発信できるよう取り組んでいます

農業技術センター(病害虫防除所)では、病害虫の発生予察や調査を行なっており、これまでは、それらの結果をホームページや新聞等の媒体を通して発生予察情報として提供してまいりました。今回のIoPプロジェクトにおきましては、SAWACHI上でも情報発信を行っていくよう取り組みを進めております。主には予察情報などを農家さんにお届けし、病害虫の対策に役立ててもらいたいと思っています。


病害虫は予防が大切と言われてますが、なぜでしょうか?

病害虫が圃場に発生してからと、発生前とでは被害規模に大きな差があるからです

一般的に病害虫は、発見が遅れるほど防除が難しくなり、使用する農薬量も多くなってしまいます。また、対策が後手後手に回ってしまうことで、広い範囲へと蔓延してしまうリスクも高くなります。
一方で、予め病害虫への対策をしていることで防げる場合もあり、予察情報などから予防意識を高めることで、エリア全体の被害規模を抑えることも可能です。私たちは、現時点での発生状況、気象状況から、今後の病害虫の広がりを予報として提供しておりますので、そういった情報をぜひ活用していただけたらと思っております。


SAWACHIでの情報発信には、どんなメリットがありますか?

身近なツールから、予察情報を定期的に受信できます

①スマートフォンから病害虫の情報を得られる
スマートフォンなどの身近なツールから、病害虫の情報を受信できるようになることで、農家さんは手軽に病害虫の予察情報などの取得が可能になり、病害虫に対する意識の向上にもつながると考えています。

②病害虫の最新の予察情報をお届けできる
病害虫の発生は、気候状況などにより、突然新たな病害虫が発生することもあります。予察情報では、その時期にその地域内で流行っている病害虫の状況を定期的にお伝えしていきますので、予防に役立てることが可能です。


今後の目標を教えてください

目標は農家さんの病害虫への意識向上!

SAWACHIのような身近なツールから、病害虫の予察情報を定期的に農家さんにお届けし、積極的に病害虫のことに関心を持ってもらえるような”呼びかけ”をしていきたいと思っています。
病害虫の大きな被害が予想される場合の注意報や、新しい病害虫の発生情報なども発信していく予定ですので、ぜひ活用していただきたいと思います。