IoPプロジェクトについて

高知の「施設園芸農業」飛躍的に進化中!

高知県が優位性を持つ施設園芸分野において、現在のオランダの最先端技術を取り入れた「次世代型施設園芸システム」を最新の施設園芸関連機器、IoT・AI技術を利用した営農支援を可能にする「Next次世代型」の施設園芸を農業関係者に普及させます。高知の施設園芸ブランドをより強固にし、農家所得向上につなげるプロジェクトです。

高知県Next次世代施設園芸農業に関する産学官連携協議会が母体となり、評価や検証を行いながら、IoP研究の課題「生産システム・省力化」「高付加価値化」「流通システム・統合管理」を解決するために、専門部会がプロジェクトを推進します。

※IoPとはInternet of Plantsの略、植物のインターネットのことです。
施設園芸の生産現場で天候の環境情報に加えて植物の生育情報(光合成、作物の成長)や収量、収穫時期や農作業などの情報を計測し、植物の情報の「見える化」を図ります。

IoPで進化する施設園芸
2021年11月24日に開催された、農林水産省主催「アグリビジネス創出フェア2021」において、岡林俊宏IoP推進監が「IoPで進化する施設園芸」と題し、プレゼンテーションを行いました。IoPプロジェクトについてわかりやすく解説している動画となっておりますので、ぜひご覧ください。(約13分)

SAWACHIを使う

「楽しく、楽に、儲かる」農業へ

SAWACHIとは、農業ハウス内の機器データや、農産物の個々の出荷に関するデータなどを、リアルタイムで集約するクラウド型のデータ ベースシステムです。データベースに集約した情報を農業者がパソコンやスマホからハウスの情報などの情報にアクセスできる仕組みを整え、 県やJAによる伴⾛型の⽀援・指導体制により、県全体の農業をデータ活⽤した新しい農業にアップデートします。

  • どんどん作ってどんどん出荷
    生育データや出荷情報を照らし合わせて最適な栽培環境を整える。
  • 次のことを考える余裕が生まれる
    データを活用した農業により効率化が高まり作業がはかどる。
  • 生産に関わるあらゆる情報を端末でチェック
    農業ハウス内の温度、湿度などの環境情報もスマホで簡単に確認。

2025年を⽬標に、⾼知県下のすべてのハウスがSAWACHIと連携することを⽬指しています。

  • 農家の方へ
    IoPクラウドを活用したデータ駆動型農業へアップデートすることにより、ハウス内の環境データや栽培状況・出荷データを見える化し、効率化を進めています。また、データを用いた改善案の立案・指導サービスを提供し、IoPクラウドを利用する生産者の皆さまを支えていきます。
  • 企業の方へ
    IoPクラウドによりリアルタイムで収集されているデータの全てが、新しいビジネスに繋がっていきます。現在、施設園芸の現場で利用するIoPクラウドを活用した新たな機器・システムや、アプリケーション・サービス等の開発を、企業の皆さまと進めています。
  • IoP研究
    IoPクラウドで蓄積したデータを新しい技術や機器、サービス等につなげていくためには、日々の研究活動が欠かせません。研究者の方々にはそういった研究を円滑に行っていただくための環境をご提供いたします。
     

活用事例

IoPプロジェクトでは農業者、企業、研究者が新しい農業のカタチに向けて挑戦をしています。
具体的な活用事例から本プロジェクトの現在をご紹介します。

IoP人材育成

新しい施設園芸を担う人材教育

IoPやAIを利用した施設園芸農業を効果的に進めていくためには、現場でそれらを活用できる人材が必要になります。大学連携による教育プログラム、植物の基礎や次世代園芸の栽培知識などを学べる講座などを通じて学生や社会人に学びの機会を提供します。

動画で農業の知識を深める

施設園芸農業に関わる基礎的な知識から専門の知識まで幅広く動画で学べる講座コンテンツです。作物生産のための植物生理の知識を学ぶ講座、植物の生きる仕組みの不思議と謎を考える講座、土佐の施設野菜の栽培・環境制御技術の講座、農業気象や環境学、データサイエンスや栄養学を始めとする様々な最先端IoP研究の実態を学ぶ講座などを用意しています。

SNSからもIoPプロジェクトの
最新情報を発信中