ハウス夏作における播種・定植時期および日長の違いがニラの抽だいに及ぼす影響(高知県農業技術センター)

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 農業技術センターでは、ニラの施設栽培で電照を導入すると、12~2月に増収することを明らかにしています。一方、3月以降に抽だいが発生し、減収することが課題となっています。そこで、抽だいを回避するため、ニラの開花特性の解明を目指して試験に取り組んでいます。
 ここでは、ハウス夏作における播種・定植時期と定植後の日長時間の違いが、‘ミラクルグリーンベルト’の抽だい発生に与える影響についてご紹介します。

 播種・定植時期の違いでは、12月と2月に播種した苗を4月、2月と3月に播種した苗を5月に定植した場合、いずれの区も8~9月に抽だいが発生しました。抽だい株率は、3月播種・5月定植で25%と最も低くなりました(図1)が、5月定植は、両播種月とも1回目の収穫時に分げつ数が少なく、4月定植よりも収量が少ない傾向でした(データ省略)。

 定植後の日長の違いでは、日長を13時間に調節した場合(写真)、いずれの播種・定植日も抽だいは発生しませんでした。また、4月定植では抽だいが抑えられたことで、10月の収量が多くなる傾向が認められました(図2)。

 今後は、ハウス内外の気象などと抽だいの関係について、さらに詳しく分析する予定です。
 本研究は、内閣府地方大学・地域産業創生交付金「“IoP(Internet of Plants)”が導く「Next次世代型施設園芸農業」への進化」の助成を受けたものです。

高知県農業技術センター

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