農業技術センターでは、高知大学と共同でAIによるハウスキュウリの光合成、蒸散の見える化に取り組んでいます。
今回は測定用のチャンバー(写真)を用いて計測した、群落蒸散特性についてご紹介します。
蒸散速度は日射(光合成有効光量子束密度、PPFD)の増減と同様に推移しますが、葉面積の影響も大きく、摘葉を行った後には大きく減少しました(図1)。
蒸散速度から計算した株当たりの蒸散量も、晴天日の摘葉前(5/2)は約2.3Lでしたが、摘葉後(5/3)は約1.6Lとなり、摘葉後の雨天日(4/26)では約0.4Lでした(図2)。
このように、群落の蒸散量がわかれば、かん水管理の目安に活用できそうです。
今後、チャンバーを用いた学習データの収集に加え、カメラ画像からの葉面積指数の取得技術の開発に取り組み、光合成・蒸散の自動取得技術の開発に取り組みます。
本研究は、内閣府地方大学・地域産業創生交付金「“IoP(Internet of Plants)”が導く「Next次世代型施設園芸農業」への進化」の助成を受けたものです。
高知県農業技術センター
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