施設園芸ハウスの統合管理システム - 生産現場情報のデジタル化、集約、活用(高知工科大学)

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 施設園芸ハウスに関連するシステムの種々データは、システム内においても多岐に渡った時空間データとして蓄積されます。これらを有効に利活用するには、可視化・階層化・クラスタリング化をリアルタイムに行うシステムの構築が必要不可欠です。

 高知工科大学では、このようなネクスト次世代型の統合管理を実現するために、システムのあるべき姿の追及を目指しています。具体的には、高知工科大学キャンパスに隣接する農地を借り受け、木質バイオマス燃料による小型熱電併給システムを活用した環境制御型の施設園芸ハウスを導入しました(KUTハウス)。また、KUTハウス稼働にまつわるあらゆるフィールドデータをデジタル化、集約、活用するための統合管理システムを導入しました。

 KUTハウスにおいて、燃料(木質チップ)入荷から作物出荷に至るまで、圃場システム全体のend-to-endのデータ把握を行うことにより、統合的解析に基づいたデータ経営を実現するシステムの構築を目指しています。そのためには、そのプロセス中のエネルギー消費・人的コストの発生量、および作物の売り上げ状況までを全てリアルタイムでデータ化・可視化することも必要です。

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